番組審議委員会2020年7月
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20.10.28

番組審議委員会2020年7月
- 開催年月日
2020年(令和2年)7月 - 開催場所
新型コロナウィルス感染症対策として、書面での開催 - 出席委員
審議委員総数 7名
委員長 重村 一
委 員 内山 隆、大宅 映子、三枝 成彰、泊 懋、中山 雅葉子、脇田 直枝 - 議題
「トミカ絆合体アースグランナー」
放送日時:2020年5月9日スタート 毎週土曜 午後4:00~、毎週日曜 午前11:30~
審議作品の概要
2020年、ダイキャストミニカー「トミカ」の発売50周年記念、タカラトミー原作の子ども向けアニメ。「トミカ」のテレビアニメ化は、2017年に放送(『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』)以来、約2年半ぶり。
『トミカ絆合体 アースグランナー』は、地球の自転エネルギー“アースエナジー”を狙って宇宙から来襲した謎の敵と戦うために設立された秘密組織『アースグランナー』と、そこで戦う少年たちを描いたヒーローバトルアニメです。バトルアクションやカーチェイス、そして大迫力のロボットバトルなど、子どものワクワクが満載の作品。 - 議題審議内容
- 歴史が長く、子供から父親層までファンの多い「トミカ」を押し出す作品。
- 作品の世界観や基本的な見せ場を紹介するオープニングが見やすい。
- 「ポケモン」「タイムボカン」といったロボットもの、往年の子供向けアニメ・特撮の要素が多い。前半は基本的な設定やキャラクターを紹介。ストーリーは分かりやすくテンポもよい。
- 第一話はタカラトミーの玩具の遊び方を見せる作り。CGによるアクションシーン、特にクライマックスの必殺のシーンは、実写戦隊もの以上に迫力がある。
- 幼児が好むTV番組やおもちゃは、「戦隊もの」「電車・車等の乗りもの」「動物もの」に分類できる。この作品はこの3要素全てを包含している。
- 幼児は合体も好き、男女問わず変身願望がある。その興味を惹き、想像を膨らませるストーリーになっている。絆合体(メカが意志を持ち、ともに戦う少年たちと絆で結ばれる)という設定は新しい。
- 4~6才の未就学男児をメインターゲットとした狙いは的中。例えば、敵がコミカル、怖くなく、かわいらしいところなど、ターゲットを意識した作り。
- 宇宙からの侵入者⇒怪獣⇒巨大化など定番の設定で、ストーリーも普遍的な勧善懲悪。動物園の下が秘密基地という設定は、夢があって親の支持も得られる設定。
- 幼児は自分の好みに応じて、「○○派」と「××派」に分かれ、好きなキャラクターのグッズを購入する。この作品も「ライガ派」と「クーガ派」 に分かれ、お互いの競争心を上手に煽る仕掛けができている。
- 今の子供たちが「トミカ」をどう受け取るのか?今後「クルマ」というモノへの男の子の興味がどうなっていくのだろうか?
- 審議機関の答申又は改善意見に対してとった設置
今回の審議会に出された意見については、審議会が開かれた令和2年7月以降、編成担当及び番組制作者へのフィードバックをはじめ、番組制作会議等で 活用し、更なる番組の向上のために適切な措置を講じるよう努めていく。
以上