番組審議委員会2021年8月
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21.09.08
番組審議委員会2021年8月
- 開催年月日
2021年(令和3年)8月 - 開催場所
新型コロナウィルス感染対策として、各委員より書面でご意見をいただきました。 - 出席委員
委員氏名 重村一、大宅映子、泊懋、中山雅葉子、脇田直枝、三枝成彰、内山隆(計7名) - 議題
オリジナル制作番組『恐竜くんの 地球だいすき!ダイナソー』第1話についてのご感想・ご意見をいただきました。- 作品のご感想
- 作品のメインターゲットを6歳以上の小学生に設定、第1話をご覧になり、ターゲットについてどのように感じましたか。
- 番組を見て、子供たちが「恐竜」に興味を持ち、地球環境を考えるきっかけとなる教育・娯楽番組であると感じましたか。
- その他、番組内の表現やテーマなどでお気づきの点などお知らせください。
参考)「オリジナル制作番組『恐竜くんの 地球だいすき!ダイナソー』」
「SONY presents恐竜科学博」の開催に併せ、キッズステーション オリジナル教育番組「恐竜くんの 地球だいすき!ダイナソー」を制作・放送。
なぞの生物、恐竜…。想像を絶する巨体、異様な存在感のある彼らが地球に存在したこと自体が大きな謎であり、不可思議ロマンです。そして、恐竜人気は一向に衰えず世界中で子どもたちを魅了し続けています。
今年7月、SONYの新たな切り口による恐竜博の開催に伴い、キッズステーションでは子どものためのエデュテイメント番組として恐竜をとりあげました。生物・歴史・自然科学から環境問題まで、子どもの好奇心を高め、興味を深める番組を制作し、親子で見て、楽しめて、親子のコミュニケーションにも役立つ教養バラエティです。
各委員からのご意見まとめ
【恐竜くん;田中真士先生について】
- 「恐竜くん」;田中真士氏の教育者として、親しみやすい語り口、子供たちへのわかりやすい説明力の高さが素晴らしい。
- 一方で、恐竜くんのキャラクターをもっと強くした方がさらに良くなるという提案も。
【作品の対象メインターゲット;6歳以上の小学生の設定について】
- メインターゲット6歳以上の小学生低~中学年には十分鑑賞に堪えるし、サブとして、幼稚園年長の未就学児、特に恐竜好きの男の子は、十分ターゲットになる。
- 漢字へのルビ振りなど、低学年には難しい言葉の説明にも行き届いた配慮を感じる。
- 恐竜クイズのレベルや話の内容も適当、「最高の恐竜王」をめざす等のクイズへの興味を高めると更に盛り上がる。
【作品について;恐竜に興味を持ち、地球環境を考えるエデュテイメント番組か?】
- テンポよく、飽きずに自然と恐竜についての知識を学び、興味を持てるEdutainment(教育・娯楽)番組になっている。
- 恐竜の大きさ、走る速さなど、年少の子供にもわかりやすい身近な物と比較するなど、説明にも配慮が感じられた。最後のクイズ、ゲーム形式でのおさらい、子供たちにトカゲの歩き方を実践して恐竜の骨格をカラダで理解する工夫など素晴らしい。
- 相方にガウルスがいることで、低学年・幼稚園児もより親しみやすい。
- 「地球環境について考えるきっかけ」については、1話だけでは判断がつかない、あるいは「恐竜が絶滅した歴史」などまで深堀りがないと難しいと思う。
- 今後の番組への期待についても、様々示唆に富んだアイディアをいただいた。
- 今後、色々な恐竜の個性的なところ、それぞれの魅力をどんどん紹介してほしい。
- なぜ様々な種の恐竜が消えていったのか、なぜ鳥という形で生き延びたのか、恐竜に圧倒されていた哺乳類が繁栄したのか…、そこを子供向けの歴史番組のように趣向を凝らして掘下げてほしい。
- 欧米では、幼児番組や子供向けの教育番組、子供向け放送局が激しい視聴率競争の中でも、大切に維持されている。日本では、既存放送局は幼児向けの娯楽・教養教育番組の制作に力を注ぎにくい。こうした背景の中で、その地上波放送を補うものとして、キッズステーションは開局した。この「恐竜くん」のような番組こそ、この局が目指したものであり、実際丁寧に、かつ現代の幼児が典味を持てるように作られている点でも高く評価されてよい。今後、キッズステーションには開局の精神を生かした良質の子供向け番組の制作に努力して貰いたい。
ご意見を参考にした今後の対応
- 今回、各委員の皆様より、総じて作品の内容、完成度等について高い評価をいただきました。キッズステーションの今後の方向性を示す重要な示唆を多くいただいたと思います。
- 各委員から頂いた意見は、制作者にも共有するとともに、とりわけ今後の番組作りに積極的に活用していきたいと考えております。
以上