■山口ともさんインタビュー
―例えば、ボートを漕いでいるときの音「ギーコ」という擬音とかを出されていましたが、テーマを見て、ある程度、事前にこんな音を出そうと考えていらっしゃるんですか? それとも、その場で即興でつけられたのですか?
一応、「ボート」という言葉があったので、それに合いそうだなと自分で思ったイメージで楽器を選んできました。
―楽器はやはりある程度、そのときのテーマに合ったものを選ばれるんですか?
そうですね。まあ、でも何でもいいと思うんです。発泡スチロールが擦れる音とか、紙が擦れる音とか、ボートっぽいなぁと自分が思えばそれはそれで間違いではないと思うので。
―「木」というテーマをお家でやる場合、手近にあるものでこれがいいんじゃないかなというものは?
そうですね…木が伸びていく様を表現するなら、エアコンの蛇腹ってあるんですけど、僕ならああいうものを使って音を出してみたんですけど……何だろう、ゴムとか伸びるもの? それを手足につけて引っ張っていくのも面白いんじゃないかな。いい音がするかどうかわからないけど。
―この「まねじむな」のコーナーは、本来は、お子さんは体を動す、体操をする側なんですけど、このテーマでお子さんが音を作ってみるというのも、それはそれで楽しいことですね。
そうですね。そういうときのちょっとしたヒントになればいいなと思います。
ある動きからこういう音を出してみたい、という発想の転換というか、言葉と動きからくる音のイメージというものを意識して、音を出してみてくれたら、面白いなと思います。
―お子さんが自分で考えたアイデアで「こんなことをやりました!」というおたよりとかいただけたら嬉しいですね。
「君はこの音を何で出す?」みたいな投げかけはしてみたいなと思いますね。「僕はこうしたよ!」というアイデア、ぜひ聞いてみたいですね。
―お子さんが自由に発想したもの、アイデアとかを、メールなどで教えていただけたらすごく楽しそうですね。
はい、ぜひぜひ! 待ってます!!
―小さい頃から音楽はお好きだったんですか? 楽器を習っていらしたとか?
いや全然習ってないです。音楽は演奏するより聴くのが好きだったので。父親が音楽家なので、そういう世界があるのは知っていましたけど、自分がそうなるとは思っていませんでした。
――ご自分でいろんな楽器を作って演奏されるということに興味を持たれたのはいつ頃ですか?
1995年です。宮沢賢治さんの音楽劇をやらせていただいたとき。既成の楽器を持っていったんだけどイメージが合わなくて、音を聴いてわからない、「今の音って何を叩いている音なんだろう?」って感じてもらえる楽器って何だろう?って考えたんですよ。タンバリンとかトライアングルとか、音を聴いたらすぐわかるじゃないですか。そうするとイメージができちゃうから、現実っぽくなっちゃう。だから、何だかわからない不思議な音だな、と感じてもらえる音をお芝居の中で出したかった。そういう発想から作っていったんです。
――インタビューをご覧のみなさんにメッセージをお願いします。
今までこういう形で生の音楽を体操に合わせていくというのはあまりなかったと思うんですよ。これを機会にこういう遊び、僕は廃材を使って音を出しているんですが、お子さんたちがそういうこと、例えば、お父さんとかお母さんとかが家で動いている様子に何か音をつけて遊んだりしてくれるといいなと。そうすると、いろんなことがよりいっそう楽しくなるんじゃないかな。このコーナーが、「こういうことをしてもいいんだよ」「こんなこともできるんだよ」みたいなお手本になって、お子さんたちに伝わって広まっていくといいなと思います。 |