第13話 消えた笑顔 ~エコガインダー、その使命~

こんなお話でした

「なるほど、うららは一緒にトランプしたくて、わざと暖房の設定温度を上げてムダーナさんたちを呼んだわけかぁ…」。竜介くんとうららちゃんに事情を聞きながら、前回のおさらいをする賢一郎パパと洋子ママ。「でも、環境破壊はいけないなぁ」と諭すパパに、「そんなにいけない事なの? 環境破壊って。よくわかんない!」と走り去るうららちゃん。「環境をまもる意義かぁ…」と、ふと考え込むパパであった。
一方、不気味な壷(エコクラッシャーたちの隠れ家なんですけど)の中でも、「私たちと遊ぼうと思って呼び出してくれたんだよ(ムダーナ)」「それじゃ友だちみたいじゃないッスか(ハカイス)」「友だち…(ムダーナ)」と、悪者たちが心を揺らしている模様。

パパとママはリビングでお茶を飲み、竜介くんは自室のパソコンで環境破壊について調べようとする。一人、別の部屋でぼんやり考えるうららちゃん。その背後から、3人目のエコクラッシャーにしてムダーナ&ハカイスの親玉、クイーンデスガイアがしのび寄る。
階下では、現れたムダーナとハカイスが「一つ屋根の下にいるのに、別々の部屋でエアコンやらテレビやら…、いいねえ環境破壊!」と騒ぎになっていた。賢一郎パパが「あ、そうか、同じ部屋で楽しく過ごすことも、エコなんだ!」と気づいたところにエコガインダーが登場。無事解決と思いきや、2階から降りてきたうららちゃんの様子が何だかおかしい。正義の超人を不気味な笑みで見つめ…。次回、最終回へつづく。

このお話のポイント

同じ部屋で過ごすとか…、
地味なハナシだねぇ
親子でお話をするときに役立つ、パパ・ママ用のセリフです!

一家団らんもエコになる!

 

こうして一緒にいることも、エコになるんだよ

今回のお話の中で、うららちゃんがついに言っちゃいました。「なんで環境をまもらなきゃいけないの? よくわかんない!」。
このきわめて素朴な疑問に対して、パパ・ママからの一言はどうすれば?
それは次回(最終回)、エコガインダーが良いヒントをくれることでしょう。

さて、もう一つ今回触れられていたのは、家の中での過ごし方ですね。
家族が同じ部屋で楽しく団らんすれば、別々の部屋で過ごすよりも電気の消費量を減らすことができるというわけです。
子どもたちと一つ部屋で団らんしながら上の一言を。そしてその理由を教えてあげてください。もちろんその時、誰もいない部屋の電気やエアコンをつけっぱなしにしていては意味ありませんよ。

こういった提言を始め、オフィス等で提唱されている「クールビズ・ウォームビズ」や省エネ製品の導入などを、個人の「家」にまで広げていこうという呼びかけがなされています。
「うちエコ(チームマイナス6%)」
http://www.team-6.jp/try/uchieco/
など。

この背景には、家庭部門の二酸化炭素排出量が増加傾向にあるという現実があります。核家族化が進み、一人暮らしも増えて世帯数が増加したこと、一世帯あたりの家電製品保有数も増えて電気使用量が増加したことなどが原因と考えられています。

家庭部門の二酸化炭素排出量がなかなか減りません

※出典:温室効果ガスインベントリオフィス
「日本の1990~2006年度の温室効果ガス排出量データ」(2008.7.9発表)
※各排出量の単位は[百万トン-二酸化炭素換算]

いろんな仕事の場所からも、家からも、
二酸化炭素が出ているんだ

日本の二酸化炭素排出量について、国立環境研究所にある「温室効果ガスインベントリオフィス」が統計を発表しています(左グラフ)。
グラフの中の「家庭部門」というのが、個人世帯の活動によって消費されたエネルギーを二酸化炭素排出量に換算したものです。2006年に少し減りましたが、全体としてはこれまでジリジリと増えてきた傾向がわかります。

グラフは、日本という国の排出している二酸化炭素を部門ごとに表しています。この「部門」とはどのようなものを指しているのか、ちょっと難しくなりますが、平成16年度版総合エネルギー統計(資源エネルギー庁長官官房総合政策課編)から以下に引用してみましょう。

【産業部門】
  産業とは、第一次産業及び第二次産業、すなわち我が国標準産業分類にいう農林水産業、鉱業、建設業(以下この3つの部門を総称し「非製造業」という。)及び製造業に属する法人ないし個人の産業活動により消費されたエネルギー量であって、運輸部門に関するものを除く量を表現する部門をいう。

【エネルギー転換部門】
  エネルギー転換部門とは、我が国に国内供給されたエネルギー源について、国内供給された際のエネルギー源と異なるエネルギー源を製造・生成するために、発電、蒸気発生、化学変化、分離・混合、位置エネルギー変化等の操作に使用されたエネルギー源の量、製造・生成されたエネルギー源の量及びこれに附帯する量を表現する部門をいう。

【民生(家庭)部門】
  民生(家庭)部門とは、個人世帯の活動により直接に消費されたエネルギー量であって、自家用乗用車等運輸部門に関するものを除く量を計上する部門をいう。

【民生(業務)部門】
  業務とは、産業・運輸部門に属さない企業・法人のエネルギー消費であって、運輸部門に関するものを除く量を計上する部門をいう。

【運輸部門】
  運輸とは、人・物の輸送及びこれに付帯する業務に伴い消費されるエネルギー量を計上する部門をいう。

みんなでやろう「うちエコ!」ライフ

だからうちでは、うちにできることをやろうね

日本という国の行う活動、「産業部門」や「民生(業務)部門」などそれぞれの部門でエネルギーが消費されています。しかし、それらのおかげで私たちは快適な暮らしを続けていくことができます。
この事実をふまえた上で、「うちでは、うちにできることをがんばろう!」という意識を親子一緒に持ってもらえることが何より。それがお隣さんやお友だちの家にも広がれば、「民生(家庭)部門」の二酸化炭素排出量も削減されていくのではないでしょうか。

「親子一緒に」「みんなで」「家庭の電化製品」の面から、ためになるサイトを以下にご紹介しておきます。