第11話 真夜中の環境破壊 ~眠れぬエコクラッシャー~

こんなお話でした

鈴木家、真夜中、現れたエコクラッシャーたち。「環境破壊にご協力ありがと」…って、あれ? 誰もいない! 暗闇にポチっと浮かぶ小さな明かり、電気ポットのスイッチが入ったままなのだ。だからエコクラッシャーがやって来たのだ。ああそれなのに、鈴木家のみんなは寝ちゃってる。ムダーナとハカイスのお二人は、しょうがないから朝まで待つことにしたのだった。

朝、起きてビックリの鈴木家のみなさん。なんで悪者たちが来ているの? ムダーナとハカイスもムニャムニャと起きて「電気ポットはうっかりつけっぱなしが多いのだ!」「気づかないけど、よくある資源のムダづかいよ!」と、いつもの仕事に戻るのだった。
そこへ「みなさんおはようございます!」と爽やかに登場したエコガインダー。寝不足の悪者たちを簡単にやっつけると「必要のない電気に気をつけよう! 電気ポットのほか、テレビやビデオの待機電力もね」と、朝日を浴びながら説明するのであった。

このお話のポイント

電気ポットの保温や待機電力なんて、小さい小さい!
まったく今回は、なんて小粒なテーマなんでしょ!
親子でお話をするときに役立つ、パパ・ママ用のセリフです!

家庭の消費電力の約7%が待機電力

※家庭における待機電力の割合
(財)省エネルギーセンター「平成 17年度 待機時消費電力調査報告書」より

小さな光が見えるよね?
ここでも電気を少しずつ使っているよ!

上の一言をバッチリきめるために、まずは夜、部屋の明かりを消してみてください。子どもといっしょに、部屋のあちらこちらにポチッと浮かぶ小さな光を探してみましょう。テレビ、ビデオ、電話などの電化製品に小さな光を発見できませんか?
この光、機械が「ワシら、いつでも働けるように待機中でっせ」と言ってるのです(なぜ関西弁?)。そして、待機状態を維持するためにわずかながらも電力を消費しています。

今回のお話の中でエコクラッシャーたちを呼び出した「鈴木家おなじみ、うっかり環境破壊」は、夜中の電気ポットのつけっぱなしでした。これはかなりうっかり度が高い。電気ポットの保温は「待機」とは違いますから、働いていますから。誰も見ていないテレビをつけっぱなしにしているのと同じくらいのうっかり度です。使わない時はスイッチ切りなさい! と声を大にして言いたい。
一方、機械がフルに稼働しているわけではなく、ある意味ひっそりと使われている「待機電力」は、気づきにくく、見落としやすいものかもしれません。

※家庭における待機電力の内訳
(財)省エネルギーセンター「平成 17年度 待機時消費電力調査報告書」より

「待機電力(待機時消費電力)」は、電化製品の電源をオフにしてもリモコン操作待ちや、タイマー制御などのために使われている電力のことです。
実は、家庭で使用される消費電力量の約7%を待機電力が占めているのだそうです。電気代にすると1世帯あたり年間約6,800円、結構な額ですよね。

では、どのような機器で待機電力が使われているのでしょう?
その内訳を機器別に見ると、ガス給湯器、ビデオデッキ、電話機、エアコン、テレビなどの割合が大きいことが分かります。

使い方で待機電力を減らすことも可能

マメにやる、これが大事だねえ

この「待機電力」を減らす方法ってあるのでしょうか?
実は、待機電力はメーカーの自主的な努力のおかげで年々減少する傾向にあります。待機電力が1ワット以下と少ないものや、待機電力を自動的に減らす機能のついた製品も多く出てきています。

もし、現在家庭で使われているすべての機器を最新のものに換えれば、年間の待機電力を4割以上も削減することができるそうです(省エネルギーセンター「平成17年度 待機時消費電力調査報告書」および「平成19年度 待機時消費電力調査報告書」より)。しかし、すぐには難しいですよね。

では、今使っている機器の使い方を工夫することはできないでしょうか。
省エネルギーセンターの「待機時消費電力調査報告書」などから、ヒントになりそううなところをご紹介しましょう。
それそれのご家庭で、無理なくできることはないか検討してみてください。

(1)
機器の使い方そのものは変えなくても、表示部の消灯機能など省エネモードを利用する。
→待機電力量を約12%削減。

(2)
使っているときだけ電源スイッチをオンにする。使っていないときには可能な限り機器の主電源をオフにする。
→待機電力量を約33%削減。

(3)
使っていないときにプラグをコンセントから抜いても機能的に問題がないもの(テレビや洗濯機など)は、使わないときにプラグを抜く。
→待機電力量を約49%削減。

プラグの抜き差しをしなくても電源の供給を「入・切」できるエコタップ(省エネタップ)を使ったり、機器のオート電源オフ機能を使いこなすなど、無理なく実践できる工夫もいろいろありそうですね。旅行に出かける時、(問題のない機器の)コンセントを抜くといったことは、その気になりさえすればすぐにも実践できることでしょう。

必要なのは「マメにやること」ではないでしょうか? それを親子で楽しみながら、普段の生活の中で実践できれば言うことありません。
「待機電力」に関する情報が載っているサイトと併せて、普段の生活の中でできる省エネ行動のヒントが載っているサイトも、下にご紹介しておきます。