パパとママのための環境超人エコガインダー 地球の未来、親子でいっしょに考えよう!
私たちの住む美しい星「地球」が、今大変なピンチに直面しています! 地球温暖化をはじめ、さまざまな環境破壊が進んでいるのです! でも、私たち一人ひとりのちょっとした心がけと行動で、地球の環境と未来は守ることができるのです。
第7話 その手に!~お買い物にはエコバッグ~
こんなお話でした
お買い物に出かけた鈴木家の3人は、八百屋さんで「袋、いります?」、肉屋さんで「袋、使います?」と聞かれて怪訝な顔。お店の人は「最近、資源節約のためエコバッグを持ってくる人が多いんだよね」。
レジ袋を使わなくてすむエコバッグ、それを知らなかった洋子ママのイヤな予感は的中し、エコクラッシャー=ムダーナ&ハカイスが現れる。
エコクラッシャーたちは、「ムダな袋をいっぱいもらいなよ~」と3人に迫るのであった。。
エコガインダー登場、お約束のバトルだ! しかし未来にいる博士との通信機にトラブルが。さらにハカイスの繰り出す「エコバスタービーム」を浴びてしまう。このへんのイヤな予感については次回へ!
ともかく、なんとか悪者どもを退散させたエコガインダー。「お買い物にはエコバッグを持っていこう。必要のない袋はゴミの量を増やしてしまうからね」とアドバイスを残し、ついでに通信機も残したまま去ってしまうのであった。
このお話のポイント
石油からできるレジ袋、それがゴミに!

ゴミになってるんだって!
買い物をした時、当たり前のようにもらっているレジ袋。原料は何でしょう? 現在使われているレジ袋のほとんど(約98%)は、高密度ポリエチレン製です。高密度ポリエチレンというのは、原油からガソリンや灯油を作るときに同時に生産される「ナフサ」からエチレンを精製し、それをもとに製造されたもの。つまり原料は石油、身のまわりにあるプラスチックの容器などと同じですね。
さて、このレジ袋。なんと1年間に約300億枚(1人1日約1枚)がゴミになっているのだそうです。そして、まちや海岸などさまざまな場所に散らばるレジ袋のゴミが、生き物への悪影響など大きな問題になっています。
レジ袋を削減しようという運動は今や全国で繰り広げられていますから、「そんなの全然知らないよー」という方はよもやいらっしゃらないでしょうが、その背景にあるゴミの問題について、みなさんはどのくらいご存じでしょうか?
行き場をなくしてしまった「ゴミ」

ほしいものをいつでも買える、この便利な生活と表裏一体をなすのがゴミ問題です。買い物をしたり食事をすれば、必ずゴミは出ます。出たゴミは処理をしなければいけませんが、今、処理が追いつかないほどの大量のゴミが行き場をなくし、環境問題になっているのです。
日本中のゴミの排出量は、1年間に約5,204万トン。1人1日当たりのごみ排出量は約1,116グラムです(「日本の廃棄物処理」平成18年度版、環境省より)。毎日毎日、1人が1キログラムを超えるゴミを出しているなんて、思ってもいなかったのではないでしょうか?
左のグラフを見ると、1人1日当たりのゴミ排出量は近年減る傾向にあることがわかります。それとともに、日本のゴミ総排出量も着実に減っています。ゴミをリサイクルする率も増加しています。
しかしそれでも、将来には大きな不安が残されているのが現状です。
ゴミの最終処分場で処理できる容量を計算してみると、残り約1億3,300万立方メートル(2005年度)。毎年出ているゴミ(一般廃棄物)の量から計算していくと、あと15年足らずで最終処分場は満杯になってしまうのです(2005年度、環境省)。
ゴミを捨てる最終処分場が満杯になってしまったら…、その先、この大量のゴミはどこへ?
私たち一人ひとりの暮らしの見直しが、これからのゴミ問題において大きなカギを握っています。
私たちのこれまでの暮らしは、たくさん物を作って、たくさん使って、たくさん捨てる「使い捨て型」のものでした。ゴミ問題はこの「使い捨て型社会」から生まれてきたものと言えるでしょう。一人ひとりが「使い捨て型社会」を「循環型社会」に変えていこうとする、「3R」というキーワードについては、第5話でお話ししましたね。
ゴミが増えるとどうなるの?

手間も時間もエネルギーも必要だよ!
集められた大量のゴミは、手間と時間をかけ、エネルギーを使って処理されていきます。自然環境にも大きな影響を与るゴミの処理、もしゴミがどんどん増えてしまうと、どうなるでしょう?

ゴミを捨てる場所が満杯になる
上でお話ししたとおり、ゴミの最終処分場がもうすぐいっぱいになりそうです。新しい処分場を作ろうとしても、国土の狭い日本ではその場所を探すのがとても難しくなってきています。

二酸化炭素が増える
ゴミの処分で多く行われているのは「焼却処分」、つまり燃やしてしまうこと。しかし焼却する際に二酸化炭素が出てしまいます。焼却するゴミの増加は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生量を増やすことにもつながります。

ゴミの不法投棄
決められたところ以外の場所にゴミを捨てる人が増えています(不法投棄)。川や海に捨てられたゴミが海岸に流れ着いたり、海流に乗って外国に流れ着くことなどが問題になっています。
ゴミ問題の深刻さ、おわかりいただけたでしょうか?
さてここで、もう一度始めに戻って「レジ袋」について考えてみましょう。
年間300億枚がゴミになっている「レジ袋」について…、です。
再び「レジ袋」のこと

レジ袋は、飲み物のプラスチック容器などと同じく石油が原料。最初にお話ししましたね。これらプラスチックはゴミとして埋立処理しても半永久的に残ってしまいます。これも悩ましいところですが、それにも増して問題なのは、そのへんに投げ捨てられて散らばるレジ袋。
自然界でいつまでも分解されないレジ袋は、いつまでも風に舞い、水に漂います。
イタリアでは1984年、死んで打ち上げられた鯨の胃袋からレジ袋などのプラスチック製袋が50枚も見つかり、それをきっかけにレジ袋の有料化が始まりました。イルカやウミガメなど海の生き物が、海中に漂うレジ袋をクラゲと間違えて飲み込み死亡するケースも多いそう。日本でもレジ袋などのプラスチックを飲み込んでイルカが死亡することがよくあります。奈良公園でも、人間が捨てたレジ袋などのプラスチック(食べ物の匂いが付いていたりします)をシカが食べ、栄養を吸収できずに栄養不足で死亡するケースがあるそうです。
さてここで、親子で考えてみてください。
同じプラスチック製でも、飲み物のプラスチック容器などとレジ袋は、ちょっと違う側面を持っています。何でしょう?
それは、私たちの行動次第で「使わない」という選択肢を選べること。
店で飲み物を買った時「容器は不要ですから中身だけ下さい」と言うのはムリ(できるかもしれませんけど…、まあ、ふつうはムリです)。
でも、レジ袋は「自分の袋を持っているから、いりません」と、辞退することができますね。
今回、エコガインダーの話に出てきた「エコバッグ」。
「マイバッグ」「もったいないバッグ」など呼び名はさまざまですが、いずれも目的は同じ「レジ袋の削減」です。
使わない時はコンパクトに持ち運び、使うときに広げて大活躍。これはまさに日本で昔から使われてきた「風呂敷」と同じではないですか!
使い捨てではなく、ものを大切に使うのは日本人の得意技だったはずです。
その伝統を受け継ぐ私たちにできないわけはないでしょ? そう、今日のお買い物からでも…
★もうちょっと詳しく…見てみよう
わたしたちのごみは?(EICネット (財)環境情報普及センター)身のまわりのゴミについて探っていくコンテンツ。1日の中でどんなゴミが出るか、自分のゴミを調べてチェックできるコーナーなど、楽しみながらゴミについて学べます。
「3R 容器包装リサイクル法」(環境省)家庭から出るゴミの重量の約2~3割を占める容器包装廃棄物をリサイクルの促進で減らそうという法律が「容器包装リサイクル法」。その概要や各地の取り組みなどを紹介しています。
「もったいないバッグ」を持って買い物に行こう!(Re-Style 環境省)おなじみの「マイバッグ」。環境省では「もったいないバッグ」と呼んでいます。海外のバッグや日本の「風呂敷」、環境にやさしい買い物などのコラムがあります。