第5話 空とムダーナとマイボトル

こんなお話でした

お外で遊ぶうららちゃんとりゅうすけくん、賢一郎パパ。うららちゃんはさっきから咳が出て辛そうだ。家の中では洋子ママが明日のハイキングの準備中。使い捨ての弁当箱に、使い捨ての紙皿、紙コップ…。現れたムダーナとハカイスは「今日はスモッグが出ていて、気持ちいいなあ」「相変わらずの資源の無駄遣い、ハイキングで使い捨てよう!」。しかし「うららの咳が心配だから、明日のハイキングはやめます!」と洋子ママが言い放つ。

泣き出すうららちゃん。それを見たムダーナは、せっかく登場したエコガインダーに「あんたのエコロジービームはあたし達をやっつけるためだけのものじゃないだろ…」と言い残し、勝負もせずに帰ってしまう。「???→!!!」のエコガインダー、外に出てエコロジービームでスモッグを消し、「これでハイキングにも行けるよ」「でも、使い捨ては極力やめよう。マイボトル=水筒などを使ってゴミを削減しよう」と、今回のメインテーマを伝えるのであった。

このお話のポイント

紙コップ、紙皿…、結構じゃないの。みんなが便利に使ってきたものなんだから。これからも大いに使いましょうよ。
親子でお話をするときに役立つ、パパ・ママ用のセリフです!

環境問題のキーワード『3R』

食べ物や飲み物のいれものは、
一緒に出かけたら一緒におうちにつれて帰ろうね

上の「一言」は、二つの意味にとれますね。

一つは、紙コップや紙皿、使い捨て弁当容器などを使ったとしても、それをハイキングに行った先でポイポイ捨てない。つまり「ゴミは持ち帰ろう」という意味。これは自然破壊を行わないと同時に、マナーの問題という側面もありますね。

もう一つは「使い捨てを極力やめて、繰り返し使えるものを使おうよ」という意味。こちらは、省資源、つまりは環境を大切にすることと、ゴミ処理にかかる二酸化炭素排出を減らすなど、温暖化対策にもつながることです。

今までゴミとして捨ててしまっていたものを、これからは資源として繰り返し使っていこうという考え方。つまり私たちの生活を「使い捨て型社会」から「循環型社会」に変えていく…、今、とても重要だと考えられていることです。
そして、環境問題を考える上でゴミと資源に関わる問題を解決する“キーワード”と言われているのが「3R」という言葉です。

リデュース・リユース・リサイクル

3つのRで、地球の環境を守ろう

「3R」(すりーあーる、さんあーる)とは、下の3つの語の頭文字をとった言葉です。
Reduce:リデュース=ゴミを減らす
Reuse:リユース=繰り返し使う
Recycle:リサイクル=資源として再生利用する
それぞれ、どういうことを表しているのでしょうか?

Reduce:リデュース=ゴミを減らす

  • 包み紙などの包装はできるだけ少なくしよう。
  • 壊れにくくて、長く使える製品を選ぼう。

リデュースは「減らす」という意味。
使い捨てのものや、過剰な包装などゴミになりそうなものは使わない、必要のないものは買わない、買うならば長く使えるものにするなど、ものの量を減らし、ゴミの量を減らそうということです。

使い捨ての容器は便利かも知れません。レジ袋はもらおうと思えばいくらでももらえるでしょう。しかしそれらは結局ゴミになってしまいます。
どんどん開発される新しい製品を次々と生活に取り入れるのは楽しいかも知れません。しかしまだ使えるものをゴミとして捨てることになります。
ゴミは、その処理の段階で二酸化炭素を出すことにつながります。

これまで当たり前のようにしてきたことを変える「リデュース」。すぐに実践するとなるとなかなか厳しいことかもしれませんが、ちょっとした気づきだけで進めていくことのできる取り組みです。

Reuse:リユース=繰り返し使う

  • リターナブル容器(回収し、洗って再び使えるようにする容器)を使おう。
  • いらなくなったものは欲しい人にゆずったり、リサイクルショップに持っていこう。

リユースとは、いらなくなったものを“捨てる”のではなく、洗浄したり修理して“もう一度使う”“繰り返し使う”ということです。
ビールやジュースなどのビンを回収して再度利用する「リターナルビン」などはご存じの方も多いでしょう。
道具や衣服も、機能を復活させてもう一度使用すれば、エネルギー消費や環境汚染が少なくなります。

最近では古着や中古品も脚光を浴びていますね。リサイクルショップ・フリーマーケットなどもよく利用されています。
リサイクルショップは、言葉の意味では「リユースショップ」と呼ぶ方が正しいかもしれませんが、そういうツッコミはおいといて、私たちの生活の中でどんどん「リユース」が広がれば地球にも優しいのです。

Recycle:リサイクル=資源として再生利用する

  • ゴミを分別し、リサイクルしやすくしよう。
  • リサイクルされた製品を使おう。

リサイクルという言葉はご存じの方が多いのではないでしょうか。
いらなくなったものを燃やしたり埋めて処分するのではなく、分類して集め“再生利用する”ということです。
新聞紙・牛乳パック・ペットボトル・空缶・ボロ布などのリサイクルがおなじみですね。

ゴミは、工夫次第で資源として再利用できます。リサイクルを進めれば、ゴミは環境にやさしい製品に生まれ変わる宝物になるのです。
でもそのためには、正しい分別など、ゴミをリサイクルしやすいように私たち一人ひとりが行動しなければいけません。
ゴミの分別方法はそれぞれの地域で異なります。その地域のルールを守ってゴミを出すことが、地球に優しい行動です。

実は、リサイクルにも2種類あります。「マテリアルリサイクル」と「サーマルリサイクル」です。
「マテリアルリサイクル」は、ゴミを「材料」にして別の製品に生まれ変わらせる再利用法のこと。上でお話したリサイクルはこれですね。
「サーマルリサイクル」は、ゴミを「燃料」として利用する利用法です。
燃やすので二酸化炭素などは出てしまいますが、同時に熱エネルギーをそこから取り出すのですから、ただ燃やしてしまうよりはずっと良いのです。

国では、循環型社会を進めるために「循環型社会形成推進基本法」という法律を作りました。そこではゴミを「循環資源」と位置づけ、処理(利用の仕方)の優先順位も述べられています。3Rの順番は、リデュース、リユース、リサイクル。そしてその次に来るのが「サーマルリサイクル」(熱エネルギーをゴミから回収する)なんですよ。

子どもにもできる3R、大人もやらなきゃ3R

「循環型社会」。言葉だけ見ると難しそうですが、3つのRを広めるポイントは「マイバッグ(エコバッグ)」「マイボトル」「マイ箸」といった最近よく耳にする言葉にも言い表されていますし、「むやみに物を捨てない」「洗って使う」「ゴミを分別する」など、子どもでも実践できる取り組みから少しずつでも始めていける事柄が多いのです。
これまでの考え方から脱し、地球のためのライフスタイルへ。これぞ、パパ、ママの出番です。