第2話 節水せよ!

こんなお話でした

台所で洗い物をしていた洋子ママ。外から帰ってきた子どもたちとの話に夢中になって、つい水を出しっぱなしに。
ジャージャーと流れていく水…、そこへエコクラッシャーたちが現れ「環境破壊にご協力ありがとう!」「素晴らしき資源のムダ使いだわ」。

エコガインダー、台所に登場…するやいなや水道の水を止める。
お外で悪者どもを退散させ、台所に戻ると「お母さん、子どもたち、水の流しっぱなしはやめよう!」とポーズをキメるのであった。

このお話のポイント

水のペットボトルを逆さにすればどんどん水が出てくるけれど、中の水がなくなれば、もうそれ以上は出ないでしょ。
でも、水道からはいくらでも水が出てくるわ。誰かが止めなければ、水はいつまでも流れ続ける。ペットボトルと違って、水道の水は無限なのよ。
親子でお話をするときに役立つ、パパ・ママ用のセリフです!

水道の水はどこから?

この水は、どこから運ばれてくると思う?

上のセリフ、「どこからくる?」ではなく「どこから運ばれてくる?」と言うところがポイントですよ。

まず、ふだん当たり前のように使っている水道の水がどんなに長い旅をしてくるのか、その道のりをさかのぼって子どもにお話してあげましょう。

  • 蛇口は、水道管という管につながっているね。
  • 水道管は「浄水場」という、水をきれいにする施設につながっているよ。
  • 浄水場には、水路(人が作った水の路)や川から水が入ってくるよ。
  • 川を上流にさかのぼっていくと「ダム」があるよ。
  • ダムは、晴れた日が続いても水が使えるように、水をたくわえるところだよ。
  • 空から降ってきた雨が、周りの森や小さな川を通ってダムにたくわえられるよ。

長い道のりの中で「浄水場」や「ダム」などの施設が働いています。そのおかげで蛇口から水が出てきます。
水道の水は、さまざまな施設を使い、エネルギーを使って「運ばれてくる」ものなのです。

水を大切にすることは、
エネルギーを大切にすることと同じだよ

もちろん、水道で使った水は循環し、やがて雨となって再び地上に戻ってきます。しかしそれは「ただただ無限に使える」ということではありません。
水は貴重なエネルギーを使って得られる「ムダにできない」資源なのだということ、だから水を大切にすることはエネルギーを大切にすることと同じなのだと教えてあげて下さい。

地球温暖化は、水資源にも影響する

人間が使える水は、実はとても少ないんだよ

青い星、地球。約14億km3の水がありますが、その約97.5%は海水で淡水は約2.5%だけ。しかも淡水の大部分は南極や北極の氷ですから、私たち人間が使える量はごくわずかです。地球全体の水をお風呂1杯分だとすると、使える水の量はスプーン2杯分。これを世界中の人が分け合っているのです。※

世界的にみると、水資源は現在でも地域的に多いところと少ないところがあります。地球温暖化によって気候が変動すると乾燥地域ではさらに干ばつが進み、雨の多い地域では洪水が増加するなど、水の需要と供給のバランスがどんどん崩れていくおそれがあります。

日本はどうでしょう。雨の多い国ですが、山から海までが近く、川が急で短いため必ずしも十分に水資源を使えるわけではありません。ここでさらに地球温暖化が進むと私たちの暮らしにどのような影響が出るのでしょう。

地球が暑くなりますから雪が雨になったり、雪どけが早まったりします。そのため、河川の水量が1~3月には増えて4~6月には減ります。農業用水、都市用水などで水不足のおそれが高まると考えられます。
また、現在雨の多いところはさらに多く、少ない所はさらに少なくなり、水害や渇水などの発生する危険性が増えてしまいます。
このような水資源の変動は、生活はもちろん農業・畜産業などにも大きな影響を及ぼすため、食糧の多くを輸入に頼っている日本にとっては重要な問題です。

※参考:「平成19年版 こども環境白書」(環境省)