パパとママのための環境超人エコガインダー 地球の未来、親子でいっしょに考えよう!
私たちの住む美しい星「地球」が、今大変なピンチに直面しています! 地球温暖化をはじめ、さまざまな環境破壊が進んでいるのです! でも、私たち一人ひとりのちょっとした心がけと行動で、地球の環境と未来は守ることができるのです。
第14話 未来は君たちの手に
こんなお話でした
「ムダーナ、ハカイス! どうしても環境破壊をやめないのか!」「あんたとは戦うしかない運命なんだよ」「やむをえん。向こうで勝負…」。ヒーロー V.S. 悪者のドラマが繰り広げられているんですが、うららちゃん、まったくおかまいなし。何者かにとりつかれたかのようにエアコンの設定温度をどんどん上げていく。
いや、実際、エコクラッシャーのボスキャラ、クイーン・デスガイアにとりつかれているわけで、次はティッシュをポイポイとゴミ箱へ。周囲があっけにとられる中「環境破壊って楽しいよ」と続けるうららちゃんに、エコガインダーのエコロジービームが放たれる(環境を良くするビームだからうららちゃんは大丈夫なのさ!)。そしてついにデスガイアが姿を現した。ムダーナは複雑な表情だ。
地球の未来をかけたバトルが始まる。「君たちエコクラッシャーと地球で共存できる方法があるはず」とエコガインダー、「それじゃあ、うららちゃんたちと…」と戦いに迷うムダーナ。しかし「そんな方法、あるわけないだろ!」と容赦ないデスガイアのビームがエコガインダーを襲う。
思わずエコガインダーをかばうムダーナ、そのムダーナをかばうハカイス。
倒れた2人を背に、エコガインダーの最終回パワー「エコロジースパーク」が炸裂し、デスガイアは退散した。
エコガインダーとともに鈴木家へ戻り「いままでごめんね」とうららちゃんにあやまるムダーナ。ハカイスも「すまん、地球の子どもたち」。
竜介くんの「そんな、あやまらなくてもいいよ」に、「あやまりたかったの、友だちだから…」とムダーナ。イイ感じの展開を受けて、エコガインダーがまとめに入る。
「友だち…。人と人とのつながり。地球規模のつながりこそ環境をまもる意義なんだ。省エネやゴミを減らすことは地球上に住む誰かのためであり、未来に住む友だちのためなんだ!」
「竜介やうららの子どもの、そのまた子どもたちのため」と洋子ママ。「つながっているのですね。人も地球環境も」と賢一郎パパ。
これまでの戦いで環境良識回路に深いダメージを負ったエコガインダーは片桐博士によって未来へ呼び戻された。ムダーナとハカイスは、とりあえず壷の中でしばらく我慢というオチに。
ラストシーンは再び、未来の地球環境の運命を握る21世紀(つまり、今)へ。そこには、エコガインダーと交わした約束を胸に、今できるエコを考え、これからの地球に思いを馳せる鈴木家親子の姿があった。(終)
このお話のポイント
なんで環境をまもらなきゃいけないの?

そうそう、エコガインダーは、壊滅的に環境が破壊されてしまった未来の地球からこの21世紀にやってきたのでした。
彼はこれまでのドラマの中で、手回し発電式(?)通信機でマメに博士と連絡をとりあっていましたが、その博士が住んでいる未来の地球環境は今の私たちが悪化させてしまったということです。
博士、つまり私たちの後の世代にしてみれば「たのみますよー、21世紀のみなさん。そのまま何もしなければ、地球はひどいことになっちゃうんですから」と言いたいわけ。そのメッセージを携えて、エコガインダーは時空を超えた出張任務についたのです。
前回(第13話)のうららちゃんの疑問「なんで環境をまもらなきゃいけないの?」には、シリーズを締めくくるエコガインダーの言葉が良いヒントをくれました。
「環境を守ることは、未来の友だちのためなんだ!」。
最終回では、この言葉「未来のため」について考えてみたいと思います。
これからめざすエコ社会(持続可能な社会)
「持続可能(サスティナブル)な社会」という言葉が広く使われるようになってきました。裏を返せば、今の社会が「持続不可能」だという認識が広がってきたのだとも言えそうです。持続可能…というのは、環境だけでなく経済・社会といった条件も含んで議論されるべきものですが、ここでは主に環境面に沿って話を進めます。
今、急ぎの対応が求められている地球環境問題、それは私たち人間の活動によって起こされたものです。
自然を壊し、たくさんのエネルギーを消費し、ものを作っては捨てる…、そんなこれまでの暮らし・社会を続けていったら、限りある資源を食いつぶしていくツケは次の世代にまわされることになります。
「持続可能な社会」とは、こういった負担を次の世代に残さない社会のことと言えましょう。
そして「持続可能な社会」を実現させる3つの大きな柱が、「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」をつくることです。

●低炭素社会
これは、地球温暖化の危機に対応する社会、二酸化炭素などの温室効果ガスをなるべく出さない社会ということです。
私たちの家・学校・職場、食やその運搬、省エネ型製品の普及やそれを支える技術などあらゆる分野で二酸化炭素を削減していく。しかし単にエネルギー消費を抑えるということだけではいけません。経済的な負担を強いられ、不便な生活を我慢して…というのでは、やはり持続が難しいからです。
「経済が発展すると環境が悪くなる」ことの多かったこれまでに対し、「環境をよくすると経済も発展する」&「経済が発展すると環境もよくなる」というよい循環を生み出す社会こそ、めざされている社会です。

●循環型社会
これは、資源のムダづかいによる危機に対応する社会。ゴミを減らして、限りある資源を繰り返し、有効に利用していく社会ということです。
ゴミを減らす「リデュース」、繰り返し使う「リユース」、資源として再生利用する「リサイクル」。覚えていますよね、「3R」がそのキーワードです。
循環型社会に向けて、日本でもさまざまな法律が生まれています。「食品リサイクル法」「自動車リサイクル法」「建設リサイクル法」「容器包装リサイクル法」「家電リサイクル法」…、これらが守られていくためには、企業等の努力だけでなく私たち個人の行動もカギとなります。

●自然共生社会
これは、生物多様性を守っていく社会。人間だけでなく全ての生き物が共に暮らし、これからも自然の恵みを得られる社会ということです。
「オキナワオオコウモリ」「ニホンオオカミ」「エゾオオカミ」…、彼らの生きた姿を私たちは日本で二度と見ることができません。環境省が刊行している「レッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)」で「絶滅(我が国ではすでに絶滅したと考えられる種)」に掲載された生き物たちなのです。(平成19年8月3日公表版、哺乳類より)
生き物を守る、彼らの暮らす環境や空気・水を守る、そういった自然共生社会をつくっていかなければ、未来の子どもたちが見ることのできる生き物は今よりもずっとずっと少なくなってしまうでしょう。
この3つの柱が揃うことで「持続可能な社会」が生まれます。
そして、持続可能な社会の実現に向けて、大人だけでなく子どもにもできることがたくさんあります。
これまでお話してきたことの繰り返しになりますが、「自分にできることから始める」が、持続可能な社会に近づく第一歩です。
みんなでやろう「うちエコ!」ライフ
【おわりに】
14回にわたりお届けしてきたエコガインダーのお話、 環境をまもる超人と破壊しようとする悪者たちとの戦いは 今回でひとまず終わりです。 しかし、未来の友だち(次の世代)へよりよい地球環境を渡していくために、 今を生きる私たちが何をしていくのか、その物語はまだ始まったばかりです。 そう、みなさん一人ひとりの行動によって、未来は変わります。
★もうちょっと詳しく…見てみよう
これからめざすエコ社会(こども環境白書2009 p12〜/環境省)「こども環境白書」の最新版、「持続可能な社会」という言葉が登場し、その柱となる3大社会づくりについて6ページにわたり説明されています。
環境白書・循環型社会白書 HTML版(環境省)平成19年版から「環境白書」と「循環型社会白書」は「環境・循環型社会白書」に合冊となりました。日本の状況、世界の動き、国の方針などあらゆる最新情報が掲載されています。
生物多様性情報システム(環境省)わが国の生物多様性や自然環境に関するさまざまな情報が掲載されています。「レッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)」や「レッドデータブック(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種について生息状況等をまとめたもの)」の内容も見ることができます。